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おそ松さん21話「麻雀」回から始める麻雀講座~第二回~

こんばんは。21話麻雀回から始める麻雀講座第二回です。あれよあれよという間におそ松さん最終回を迎えてしまいましたね…。24話放映前後くらいに上げようと思っていたのですが、24話のあまりにも衝撃的なクリフハングっぷりに24話分ひたすらマラソンして最終回の行方をあれこれ考えるという事態に陥っていまして…いやはや、完全に迷走していました。結果的に最高のエンディングで、迷走した分も含めて本当によかったと思っています。最後の一瞬まで素晴らしいアニメでした。この作品に出会えてよかったと心から感謝しています。ありがとう…ありがとう…。半年走り切った充実感に満たされ、ようやく人心地ついたのでこの記事に取りかかれました。そのうち迷走の記録もまとめたいな~。それにしても空中分解寸前の職場でおそ松さんのない新年度を一体どう乗り切ればいいのか見当もつきません…誰か助けてください…

それはさておき、私があまりにも遅筆なため時間が経つにつれ21話についてのこの記事もどんどん今さら感が増していっていますが、私自身の備忘録と割り切ってめげずに頑張ろうと思いますのでよろしければのんびりお付き合いいただけると嬉しいです。

前回はチョロ松の打七萬まで説明したので、トド松の打順から続きを始めます。

 

トド松:(七萬?一発目に?おかしいよ)

チョロ松の捨て牌についてトド松の感想です。チョロ松の七萬切りを意外に思っているようです。

一発目に、というのはリーチをかけて一巡目にロンもしくはツモすると「一発」という役がつきます。つまり、誰かがリーチをすると一巡目は特に警戒するし、されてしかるべきなのです。七萬がリーチ後すぐに捨てるのに相応しくないとトド松が考える理由はこの後に続きます。

トド松:(親番だけど打ったのがチョロ松兄さんだからな。シャンテン?テンパイ?)

シャンテンは一向聴イーシャンテン)のことで聴牌(テンパイ)の 一歩手前のことです。

通常親番でなるべくあがり点数を稼ぐのが一般的であるので、親であれば他からみて多少危険に見える捨て牌であってもそんなに不思議なことではありません。しかし、ここのトド松の台詞は親番だけど打ったのがチョロ松兄さんだからな、と言っているので通常リーチ直後の場面ではチョロ松は親番であっても無茶な打牌をするタイプではない、と言外に含んでいるのです。(あとでカラ松からチョロ松の麻雀スタイルは徹底した現実主義でかつ理詰めで打つタイプであると紹介されますが、この認識は兄弟共通なのでしょう)であるにもかかわらずトド松から見て危険そうな牌を切っているということは、つまりチョロ松もあがりに近い形である一向聴もしくは聴牌であるのではと読んでいるわけです。(先ほどのチョロ松の手牌は一向聴だったのでこのトド松の読みはまぁ当たっているわけですが)

トド松:(でも聴牌なら東初親番を理由に即リーで追いかけてもいい)

即リーで追いかけるというのは、聴牌しているのならおそ松のリーチに続いてリーチしてもいいじゃないか、ということです。特に今は東一局でゲームが始まったばかりで、その上チョロ松は最初の親番です。もし聴牌していて七萬というトド松から見てあまり安全でなさそうな牌を切るくらいなら、貴重な親番の一回目だしゲームは始まったばかりなんだからリーチのリスクを負ってもいいんじゃないの?と言っているわけです。

トド松:(いや六萬のワンチャンスって可能性もあるね)

ここだけが全然分からなかったのですが、玉木サナさんの記事に解説がありましたので紹介させていただきます。

サナにわ|六つ子麻雀格闘倶楽部〜おそ松さん21話「麻雀」の解説と考察に見せかけた妄想〜

トド松がチョロ松の視点に立って推理していたということなんですね。いやぁ、全然思いつけなかった。ワンチャンスについてはサナさんの記事でも詳しく解説されていますがここでもおさらい的にまとめておきます。

ワンチャンスとは上で出てきた筋の考え方の別バージョンで、壁筋ともいいます。壁筋とは牌の所在が3枚以上分かっていてかつ相手が両面待ちをしていそうなときに危険牌を避けるのに有効的な考え方です。

たとえば今回のケースだと、トド松からみて六萬は場に捨ててある1枚と自分が持っている2枚の所在が分かっている状態ですので、もし残り2枚をチョロ松が持っているとすると…と考えて、チョロ松が七萬を捨てた理由を推理しているわけです。チョロ松が2枚持っているなら、チョロ松から見て六萬は3枚所在が分かっている状態になります。つまり、残り1枚の六萬でおそ松が五萬六萬もしくは六萬七萬の両面待ちをしている可能性はかなり低いということになります。確率の話ですね。

五萬六萬、六萬七萬の両面待ちの場合のあたり牌は四萬、七萬、五萬、八萬です。この中で、四萬は二萬三萬の両面待ちのあたり牌である可能性が、五萬は三萬四萬の両面待ちのあたり牌である可能性がありますが、七萬八萬は六萬がなければ両面待ちのあたり牌になり得ません。したがって、トド松はチョロ松が上記の考えから七萬を捨てたのではないかと思ったというわけです。

4枚の所在が分かっている状態をノーチャンス(壁)、3枚分かっている場合をワンチャンスといいます。ノーチャンスに比べるとワンチャンスはまったく手かがりがないよりはマシだという程度ですね。ただ、ノーチャンスもワンチャンスもあくまで両面待ちからの防御が前提となっている考え方なので、例えノーチャンスでもロンされる可能性は十分あります。それについては続くトド松の台詞からも分かります。

トド松:(でも生牌(ションパイ)。ペン七萬やシャンポンも否定できないのに)

生牌とは場に初めて出たということです。ちなみにおそ松がリーチをかけた時の河(みんなの捨て牌置き場)は下の通りでした。七萬はチョロ松が初めて捨てた牌であることが分かります。

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ペン七萬とシャンポンはそれぞれ待ちの形のことです。

ペンとはペンチャン待ちのことで、順子(シュンツ)の端を待っている場合にこう呼びます。具体的には萬子筒子索子それぞれで123、789という順子の形の場合に3、7を待っている状態のことです。つまり、ペン七萬とは八萬九萬を持っていて七萬を待っているということです。

シャンポンはシャボ待ちともいい刻子(コーツ)を2つ持っている状態のことです。たとえば、22、東東を持っていた場合、2と東のシャンポン(シャボ)待ちと呼びます。

ちなみにトド松は言及していませんが、七萬はカンチャン待ちや単騎待ちの可能性もあります。カンチャン待ちとは順子でたとえば六萬八萬を持っていた場合に七萬を待っている状態のことです。単騎待ちとはあと頭が揃えばあがりの状態のことです。

元々チョロ松の読みはおそ松の手牌が好形で両面待ちが多いという仮定の元に成り立っていますが、もちろんそうでない可能性も十分あります。トド松はその可能性について考え、もちろんチョロ松もそのことが分かっているはずなのにその上で七萬を切るということは、あがりが近いのでは?と思っているわけです。

トド松:(ま、とにかくこの手、押す理由はないね)

この台詞は簡単に言うと、自分の手牌はあまり良くないので松はこの回の勝負を降りた、あがりを目指すことを諦めたということです。(というかこのあとでトド松の麻雀スタイルは誰かが聴牌したら即勝負を降りると紹介されているので、おそ松がリーチをかけた段階でこんなグダグダ考えずに持っている現物(おそ松の捨て牌と同じ牌)を捨てるはずなのですが(笑))

麻雀はあがりを目指すのが基本ですが、あくまでも最後にトップを取ることが目的なので、手牌がよくないときは無理にあがりを目指さず振り込まないようにすること(他の人にロンされないようにすること)も大事です。ちなみに親がツモあがりした場合はあがった点数を三等分で支払い、子がツモあがりしたら親が半分残りの半分を他の子で等分して支払います。ロンの場合は振り込んだ人がすべての点数を支払いますので、振り込みによる失点は勝負の行方を簡単に左右します。麻雀ではあがることと同じくらい振り込まないことが重要なのです。ただ、あまり他からのロンばかり気にしていたら自分の手作りがおろそかになりあがれなくなるという本末転倒なことになりますので、要は攻撃と防御のバランスが大事ということですね。このバランスのとり方に非常に性格や個性が出ます。麻雀というゲームが面白く、また奥が深い要因の一つだと思っています。

ちなみにトド松の手牌は以下のようになっていました。

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今回は情報量が前回に比べて少し少ないので、このトド松の手牌からオーソドックスな手作りのやり方について説明したいと思います。

麻雀の手牌は14枚の牌から作ります。基本的に頭と呼ばれる2枚の同じ牌と3枚の刻子もしくは順子の4組で構成されます。(例外もありますが)

最初にも説明しましたが、麻雀は役が一つでもないとあがりとは認められません。麻雀の敷居が少し高く感じるのもここではないかなと思います。

トド松の手牌で頭2枚と順子もしくは刻子4組にするには、すでに2枚ずつある中もしくは8ソーを頭にするのが最も早いですが(それでも三向聴(サンシャンテン:聴牌まで3枚、あがりまで4枚)ですが)、しかし中を頭にして今の手を元に手作りしてしまうと実は役がなくなってしまいます。中を頭にした形は以下が考えられます。

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この場合、聴牌の状態でリーチすれば「立直」という役をつけることができ、上がれる状態にはなりますが、立直は1飜(ハン/ファン)で警戒されるリスクのわりに点数が低いが低いです。自分が親で手牌がそんなに良くないけどなんとかリーチはかけれそうだ、という場合はリーチのみという場合も十分有り得ますが、基本は通常リーチのみの役で上がることは少ないです。

また、リーチをかけなくてもあがり牌を自分で引くことができれば「門前自摸(メンゼンツモ)」という役がついてあがれますが、こちらも1飜で点数は低いです。しかも、「立直」も「門前自摸」も鳴いていないという前提があります。

鳴きとはなにかというと、他の人の捨て牌をもらって自分の手牌に加えることです。手作りは断然早くなりますが、その代わりリーチがかけられなくなったりあがれる役が限定されたり、あがり役の飜数が下がるというデメリットがあります。鳴きの種類はおもに3種類で、ポン、チー、カンです。ポンは二種類の同じ牌を持っている場合に誰かがその牌を捨てた時にポンと宣言するとその牌をもらって刻子が作れます。トド松の手牌でいうと中か8ソーを誰かが捨てた時にポンできます。チーは順子を作ろうとしているときに使用します。ただし、ポンは誰からでももらえますが、チーは上家(カミチャ:左側の人、自分の前の打順の人)からしかもらえません。トド松の手牌でいうと、チョロ松が捨てた七萬はチーすることができます。鳴いた場合は牌を倒し自分の右隅に置いておきます。

少し脱線しましたが、ではトド松のこの手で役をつけようと思ったらどうすればよいか?

一番手っ取り早いのは中を3つ揃えることです。白、發、中の牌はどれを三つ集めても1飜になります。なので、8ソーを頭にした下の形を目指すと少なくとも1飜は付きますのであがることが可能になります。これは鳴いて作っても構いません。

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しかし、この場合「中」1飜しかつかず点数は低いです。仮に鳴かずにリーチを付けたとしても2飜で点数は低いままです。

これ以上この手牌で手数を増やすことなく点数を伸ばそうと思ったらどうすればよいか?残された可能性はドラです。ドラは持っているだけで1飜あがります。

王牌の左から3番目を表にした時の牌をドラ表示牌といって、その牌の次の数字がドラになります。麻雀の一局は配牌後残り14枚になるか、誰かが上がるまで一つ牌を引いては一つ捨てるを繰り返します。王牌とはこの最後に残す14枚の牌のことです。なお、残り14枚になってもだれもあがらなかった場合は流局となります。

例えば二萬がドラ表示牌だとすると、三萬がドラとなります。9がドラ表示の場合はドラは1になります。字牌がドラ表示牌だった場合は、東⇒西⇒南⇒北⇒東の順番、白⇒發⇒中⇒白の順番でドラが決まります。

ここで再びトド松の手牌を見てみましょう。

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この局のドラは8ピンでした。

トド松の手牌には7ピン、9ピンがありますのでもし下のような形でリーチあがりができれば、「立直」「中」ドラ1の3飜になります.

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さらにリーチすると裏ドラといってドラ表示牌の下もドラ表示牌となって、もし七索が裏ドラ表示牌だとすると2飜ついて「立直」「中」ドラ3で満貫(5飜/8000点)になりますし、發であれば中がすべてドラになりますので、「立直」「中」ドラ4となり一気に跳満(6飜/12000点)になります。こうしてみるとトド松の手牌も悪くないのでは?と思われるかもしれませんが、裏ドラはあてにするにはあまりにも運の要素が強いですし、そもそもおそ松がリーチをかけておりチョロ松もあがりに近い状態でまだ三向聴のこの手では、無理にあがりを目指さないほうが賢明と言えます。ちなみにドラは役数が上がりますが、あくまでボーナスというかおまけのようなものですので、ドラだけではあがり役として認められませんのでご注意ください。

麻雀の役はいっぱいあっていきなりそんなに覚えられないよ~という声をよく聞きますが、まず白發中を三つ揃えると役ができること、作りやすい基本の役であるタンヤオ、ピンフを覚えているだけでも十分麻雀はできます。役満なんか狙って出せるモノでもないので覚えなくてもついたらラッキーくらいでいいと思います。

 

<トド松:打7ピン>

 

キリがいいので今回はこの辺で。お付き合いありがとうございました。

 

 

なお、麻雀牌などの素材は下記よりお借りしました。

http://majandofu.com/mahjong-images